2026年5月6日、福島県の磐越自動車道で高校生を乗せたマイクロバスが事故を起こし、1人が死亡・26人が重軽傷を負う痛ましい事故が発生しました。
このバスが「白バス」だった可能性が指摘され、大きな話題になっています。「白バスって何?」という方に向けて、できるだけわかりやすく解説します。
それでは今回もよろしくお願い致します。
「白バス」とは何か?
ひとことで言うと「違法な有料バス」
「白バス」とは、国の許可を受けずに、白色ナンバー(自家用車のナンバー)のまま、お金をもらって人を運ぶバスのことです。警察や国土交通省も危険な違法行為として注意を呼びかけています。
ナンバーの色が重要なポイント
| 緑ナンバー(正規の営業車) | 白ナンバー(自家用車) | |
| 用途 | 国の許可を受けた事業用 | 個人や会社の自家用 |
| 代表例 | 路線バス・観光バス・タクシー | マイカー・レンタカー |
| 有償運送 | 許可を受ければOK | 原則禁止(→白バスになる) |
| 安全管理 | 厳しい基準が義務付け | 義務なし |
なぜ白ナンバーで人を運んではダメなのか?
法律で禁じられているから
「道路運送法」という法律で、国の許可なしに白ナンバーの車でお金をもらって人を運ぶことは原則禁止されています。
違反した場合は、3年以下の懲役または300万円以下の罰金という重い刑事罰が科せられます。
「参加費」「募金」という名目でも同じ
「運賃」という名目じゃなくても、バスに乗ることへの対価としてお金を受け取った場合は白バスと見なされます。「参加費」「お礼」「募金」などの言い換えも通用しません。
例えば、こんなケースも白バスになる可能性があります。
- レンタカーのマイクロバスで、参加者から費用を割り勘で徴収してツアーを企画
- 旅館の送迎バスで宿泊以外の観光ツアーを有料で実施
- 部活遠征でレンタカーを借り、手配業者に料金を支払って運転手も手配
白バスはなぜ危険?
安全管理が不十分
正規のバス会社は、ドライバーの健康チェック・点呼・運行管理など厳しい安全基準が義務付けられています。白バスにはそういった管理体制がありません。
事故に遭っても保険が下りない可能性がある
任意保険は違法行為による事故を補償対象外とすることが多く、重大な事故でも治療費を全額自己負担しなければならない恐れがあります。
自賠責保険は支払われますが、死亡や重傷の場合は到底足りません。
ドライバーの資格・経験が不明
正規のバス会社ではドライバーの適性検査や運転経歴の審査がありますが、白バスでは「知人の知人」レベルの人物が運転することも起こりえます。
今回の事故との関係は?
事故の概要
新潟県の北越高校男子ソフトテニス部の生徒27人を乗せたマイクロバスが、磐越自動車道(福島県郡山市)でガードレールに衝突。17歳の生徒1人が死亡し、26人が重軽傷を負いました。
なぜ「白バス疑惑」が浮上したのか
事故を起こしたバスは白ナンバーのレンタカーで、運転していた68歳の男性は、バスを手配した会社の従業員ではなく、担当者の「知人の知人」だったことが報道されています。
運転手付きの白ナンバーマイクロバスでの有償運行は白バスにあたるため、SNSやメディアで問題視されています。
注意:現時点(2026年5月8日)では、今回の事故が法的に白バスと確定したわけではありません。捜査が進む中で、今後の続報を注視する必要があります。
正規のバスと白バス、どう見分ける?
乗る前に確認できること
部活の遠征や旅行でバスを手配する際は、以下のポイントを確認しましょう。
- ナンバープレートが緑地に白文字(緑ナンバー)かどうか
- バス会社から「運送引受書」や「領収証」が発行されるかどうか
- バス会社に直接連絡が取れるかどうか
- 口頭だけでの契約になっていないか(口頭契約のみは法律違反)

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