今日から12月。いよいよ今年もラストスパートですね。
カレンダーに「師走」の二文字を見つけるたび、毎年同じはずの景色が、なぜか少しだけせわしなく見えてくるから不思議です。
手帳もそろそろ2026年版を買おうと思います。
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今回は12月が師走と呼ばれる理由について調べてみました。
それでは今回もよろしくお願い致します。
師走ってどんな月?
「師走(しわす)」は、本来は旧暦十二月の和風月名ですが、今では新暦の12月にも広く使われています。
一年の締めくくりの月というイメージと結びついて、「何となく忙しい」「落ち着かない」という空気をまとった言葉になりました。
「師が走る」という有名な説
もっとも知られているのが「師(僧侶・お坊さん)が走り回るほど忙しい月」という説です。
年末は各家での法要や読経に呼ばれ、お坊さんでさえ駆けずり回るほど多忙になったことから、「師馳す(しはす)」が「師走」という字を当てられたとされます。
「年が果てる」など他の説
「師走」の語源にはほかにも、「年が果てる」を意味する「年果つ(としはつ/しはつ)」が変化したとする説があります。
一年の終わり、四季の終わりを表す言葉が「しはつ」から「しはす」「しわす」へと音が変わり、後から「師走」という漢字があてられたと考えられています。
いろいろある12月の呼び名
12月には「師走」以外にも、「極月(ごくげつ)」「臘月(ろうげつ)」など一年の最後を感じさせる別名があります。
どれも「終わり」と同時に、「区切り」や「新しい始まり」への入り口を意識させてくれる、どことなく背筋が伸びるような呼び名です。
師走にしたいこと
由来を知って改めて周りを見回すと、忙しさに追われるだけではもったいない気もしてきます。
慌ただしさの合間に、今年の自分をふっと振り返って、やり残しに一つだけでも手を伸ばしてみる――そんな小さな「区切り」の時間を、師走のどこかにそっと差し込んでみたいものです。

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