インターネットを使っていると、突然「無線が遅い」「スマホがつながらない」「パソコンの接続が不安定」といった不具合に出くわすことがあります。
特にリモートワークや動画視聴、オンラインゲームをしている時に通信が途切れると、非常にストレスを感じるものです。
こうしたとき、多くの人は「設定がおかしいのでは?」「機械が壊れたのかな?」と不安に思いますが、実はもっと手軽に試せる解決法があります。
それが ONUとルーターの再起動による簡単リセット です。
今回はこの簡単リセットの方法について説明します。
それでは今回もよろしくお願いします。
なぜ再起動が有効なのか
ONU(光回線の終端装置)や家庭用ルーターは、24時間365日電源が入ったまま稼働しています。
長時間利用を続けると、機器内部でキャッシュ(データの一時保存)が溜まったり、通信経路に小さなエラーが積み重なったりして、処理が不安定になることがあります。
これが「速度が極端に落ちる」「繋がるけれど途切れる」といった症状の原因です。
再起動はこうした不具合をリセットし、スムーズな通信を取り戻すためのもっともシンプルで即効性のある方法です。
機械にとっての「リフレッシュ」であり、人間でいえば一晩ぐっすり眠った後に頭がスッキリするようなものだとイメージしてください。
再起動の手順
実際にONUとルーターを再起動する方法は非常に簡単です。
まずルーターとONU、両方の電源を落とします。電源ボタンがある場合はボタンで、ない場合はコンセントからプラグを抜いてください。
すぐに再度つなげず、1〜2分以上待ちましょう。内部の電気が完全に抜け、正しく初期化されるのに少し時間が必要です。
先にONUの電源を入れて、ランプが正常点灯するまで待ちます。これは回線業者との接続を安定させるために必要なステップです。
ONUの起動が確認できたら、次にルーターの電源を入れます。機種によっては数分間、ランプが点滅して自動でインターネットに再接続を行います。
スマートフォンやパソコンでWi-Fiを選び、実際に通信が安定しているかを確かめます。
再起動しても改善しない時は?
もし再起動後も症状が改善されない場合は、以下の点も確認してみてください。
- 機材の設置場所が悪くないか(電子レンジや壁の影響で電波が遮られることがあります)
- Wi-Fi電波のチャネルが混雑していないか(近隣の家庭と干渉することがあります)
- ルーターが古すぎないか(5年以上前の機種は性能的に限界がある場合も)
- 回線自体の障害ではないか(プロバイダーの公式ページやSNSで障害情報をチェック)