山形県(やまがたけん)を代表するお菓子「おしどりミルクケーキ」は、素朴ながらも深い味わいを持つロングセラー商品で、地元の人々に長く愛され続けている郷土菓子です。
今回はこの「おしどりミルクケーキ」についてご紹介します。
それでは今回もよろしくお願い致します。
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— ぎふく米沢@技術と福祉の二刀流 (@iiyone2022) October 23, 2025
おしどりミルクケーキの誕生
おしどりミルクケーキの歴史は1919年(大正8年)、山形県東置賜郡高畠町(やまがたけん ひがしおきたまぐん たかはたまち)で創業した「日本製乳」にまでさかのぼります。
当時、創業者の梅津勇太郎氏が国産初の粉ミルク「おしどり粉ミルク」を発売した際、その製造過程で生まれた副産物に砂糖を加えたところ、とても美味しいお菓子ができたことから商品化されたのが始まりです。
そして終戦直後の1945年、食糧難の中で栄養価の高い「食べる牛乳」として地元で親しまれるようになりました。
栄養補給と甘いごちそうを兼ね備えたその味わいは、子どもから大人まで広く受け入れられ、次第に全国へと広がっていきました。
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— ぎふく米沢@技術と福祉の二刀流 (@iiyone2022) October 23, 2025
素朴で優しい味わい
おしどりミルクケーキは、見た目こそ「ケーキ」というより板状のキャンディーに近いですが、その特徴は何といっても濃厚で優しいミルクの風味にあります。
牛乳を固形化し、牛乳由来のたんぱく質やカルシウムを多く含むため、子どものおやつとしても栄養価が高く、「食べる牛乳」と呼ばれてきました。
噛むほどにミルクの香りが広がり、懐かしさと安心感を与えてくれます。
また、この商品は乾燥に一週間ほどをかけるなど、時間と手間を惜しまない製法で作られているそうです。
熱を急激に加えると風味が損なわれるため、じっくりと乾燥させる昔ながらの製法が今なお守られています。
様々な味のバリエーション
発売当初はプレーンのみでしたが、現在では山形名産の果物を活かした多彩なフレーバーが登場しています。
さくらんぼ(佐藤錦)、ラ・フランス、いちご、ぶどう、ヨーグルトなどの味が楽しめます。
中でも「さくらんぼ味」は、山形の特産品を取り入れた人気の一品です。これらは山形土産としても評判であり、パッケージもカラフルで可愛らしいです。
下の写真は最近購入した「おしどりミルクケーキ」です。パッケージも懐かしい感じになっています。



郷土の味としての存在
おしどりミルクケーキは、今や山形県を代表する銘菓の一つです。
地元では「お茶うけ」に、登山やハイキングなどでは携帯食として愛用されています。
森永乳業グループの一員となった現在も、高畠町(たかはたまち)の工場で変わらぬ製法を守り続け、全国に出荷されています。
また、地元では子どもの栄養補給や学校給食の一部として提供されることもあり、世代を超えて親しまれる存在です。
その「どこか懐かしい味」は、山形の自然と人々の温かさを感じさせてくれます。
