乾電池は私たちの日常生活に欠かせない物です。
その中でも「アルカリ電池」と「マンガン電池」は、特によく使われていますが、実際どのような違いがあるのでしょうか?そして、それぞれに適した用途は何なのかも詳しくご紹介します。
それでは今回もよろしくお願い致します。
目次
材料や仕組みの違い
どちらの乾電池も主な構成材料は「二酸化マンガン(プラス極)」と「亜鉛(マイナス極)」ですが、違いは電解液の種類と材料の分量・構造にあります。
アルカリ電池
- 電解液に「アルカリ性の水酸化カリウム」を使用
- 材料の分量が多く、電気をたくさん長く使える
- パワーと容量がマンガン電池の約2~5倍
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パナソニック エボルタNEO 単3形アルカリ乾電池 20本パック
以前書いた関連記事も載せておきます。
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マンガン電池
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性能・特性の違い
アルカリ電池 | マンガン電池 | |
---|---|---|
パワー・容量 | 大きい(2~5倍長持ち) | 小さい |
価格 | やや高め | 安価 |
使い方 | 連続使用、大電流向け | 小電流、間欠使用向け |
電圧回復 | 回復しにくい | 休み休み使うと回復しやすい |
液漏れ時の安全性 | 強いアルカリ性で危険(注意が必要) | 比較的安全 |
用途の違いと使い分け
アルカリ電池の用途
大電流かつ連続使用が求められる機器に最適です。
・電動工具やおもちゃ
・懐中電灯を長時間使う際
・電動歯ブラシやシェーバー
アルカリ電池はパワーが必要な場面で大活躍。頻繁に使う機器や、一度に長時間動作させたい時はアルカリがおすすめです。
マンガン電池の用途
消費電力が少なく、間欠的(オン・オフを繰り返す)な機器に向いています。
・リモコン各種
・掛け時計・置き時計
・インターホン
・ガスコンロ点火器
・ペンライト
マンガン電池は価格も安く、電圧回復機能もあるため、休み休み使うような場面にぴったりです。リモコンや時計などの「省電力・断続的使用」の機器にはマンガンが経済的です。
乾電池の正しい使い方
- 機器に合った電池を選ぶのがベスト
- 大きな電流を必要とするならアルカリ
- 小さな電流で間欠使用ならマンガン
- 異なる電池を混ぜて使うのはNG
- 性能を十分に発揮できないだけでなく、故障や液漏れのリスクも
- 性能を十分に発揮できないだけでなく、故障や液漏れのリスクも
- 電池は推奨使用期限を守ること
- 経年劣化や液漏れを防ぐためにも、期限内に使い切りましょう